放課後等デイサービスの開業エリアはどう見極めるか

コラム

放課後等デイサービスの開業を検討する際、「自分のエリアには、もう十分な事業所があるのではないか」と感じることがあるかもしれません。

記事㉓では飽和について触れましたが、今回は「エリアの見極め方」について、もう少し具体的に考えてみます。


「事業所の数」だけでは判断できない

あるエリアに事業所がいくつあるかという数だけを見て、「もう多い」「まだ少ない」と判断するのは難しいことです。事業所の数と、そのエリアの利用ニーズの大きさは、必ずしも比例していません。

同じ事業所数でも、人口や、障害児の在籍数によって、需要と供給のバランスは変わります。


定員に空きがある事業所の存在

事業所数が多いエリアでも、すべての事業所が定員いっぱいとは限りません。定員に空きがある事業所が存在するということは、そのエリアにまだ受け入れの余地があるか、あるいは「選ばれていない」事業所がある、ということです。

どちらの状況であっても、新規参入の事業所が「選ばれる理由」を作れれば、参入の余地はあると考えられます。


近隣の学校や相談支援事業所からの情報

エリアの需要を見極める一つの方法として、近隣の小学校や、相談支援事業所からの情報があります。実際に、どのくらいの子どもたちが放デイを利用しているか、利用を希望しているのに受け入れ先が見つからないケースがあるか、といった情報は、開業前の判断材料になります。


「競合が少ない」ことが必ずしも良いとは限らない

競合が少ないエリアは、一見、参入しやすそうに見えます。ただ、競合が少ない理由が、「そもそも利用ニーズが少ない」からなのか、「まだ参入されていないだけ」なのかによって、状況は大きく異なります。

競合の少なさだけで判断せず、その背景にある需要の実態を確認することが重要です。


エリアの将来性も視野に入れる

開業時点のエリアの状況だけでなく、今後の人口動態や、新興住宅地の開発状況なども、長期的な視点では考慮に値します。短期的な状況だけでなく、数年先を見据えたエリア選定も、開業前に検討しておく価値があります。


まとめ:エリアは数字だけでなく、実態を見る

エリアの需要と供給のバランスは、事業所の数だけでは判断できません。実際の利用ニーズや、相談支援事業所からの情報など、複数の視点から見極めることが、開業エリアを選ぶ上で重要です。


福祉経験ゼロからのスタートでしたが、開所1年半で定員10名に対して日平均12.2名を達成しました。
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開業前に何を設計するべきか。なぜ利用者が集まるのか。なぜ職員が辞めないのか。実際の経験をもとにまとめています。

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