放課後等デイサービスの開業後、「利用者が増えない」という悩みを抱える経営者の話を聞くことがあります。その中でよく見られるのが、「広告を増やせば解決するはず」という考え方です。
ただ、広告と集客の関係は、思っているより単純ではありません。
広告は「知ってもらう」手段であって、「選ばれる」理由にはならない
広告の役割は、事業所の存在を知らない人に知ってもらうことです。これは重要な機能ですが、広告を見て「知った」人が、そのまま「選ぶ」かどうかは別の話です。
選ばれる理由がない事業所が広告を出しても、問い合わせが来ても、見学に来ても、最終的に「ここに決めよう」とはなりにくいのです。
「問い合わせが来るのに決まらない」状態
広告を出した結果、問い合わせや見学の申し込みは増えたが、なかなか契約につながらない。この状態に陥っている事業所は、広告より先に、見学時の対応や、事業所の見え方を見直す必要があります。
問い合わせが来ているということは、「知ってもらう」段階は機能しています。問題は「選ばれる」段階にあります。
口コミ・紹介が発生する事業所との違い
有料広告を使わなくても利用者が増えている事業所は、口コミや相談支援員からの紹介が機能しています。これらは、事業所への信頼の積み重ねから生まれるものです。
広告費をかけるより、この「信頼の積み重ね」にエネルギーを注ぐ方が、長期的に見て効果的なことが多いと感じています。
「広告なしで選ばれる」状態を目指す理由
広告に依存した集客は、広告費というコストが常に発生し続けます。一方、口コミや紹介による集客は、一度その流れができれば、追加コストなく利用者が増え続けます。
どちらの状態を目指すかは、開業前の設計に関わってきます。
まとめ:広告は手段。選ばれる理由が本質
集客に悩んだとき、広告を増やすことは一つの選択肢です。ただ、その前に「なぜ選ばれないのか」を考えることが、より本質的な解決につながります。選ばれる理由が整ってから広告を使うと、費用対効果は格段に上がります。
放課後等デイサービスは現在、定員10名に対して日平均12.2名を超えています。
開所から現在まで有料広告費0円で運営しています。
開業前に何を設計するべきか。なぜ利用者が集まるのか。なぜ職員が辞めないのか。実際の経験をもとにまとめています。
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