放課後等デイサービスの経営において、「収益(売上)をどう見ていくか」は、開業前から準備しておくべきテーマです。記事㊳でも触れましたが、今回は売上そのものの見方について、もう少し掘り下げます。
売上は「利用者数」と「稼働率」の掛け算で決まる
放デイの売上は、基本的に、定員に対してどれだけの利用者が、どれだけの頻度で利用しているかによって決まります。利用者数が多くても、利用頻度が低ければ、売上は思ったほど伸びません。
「何人の利用者がいるか」だけでなく、「その利用者が、どれだけの頻度で通ってくれているか」も、売上を考える上で重要な視点です。
「契約者数」と「稼働率」の違いを意識する
契約している利用者の数が多くても、実際に毎日利用されているとは限りません。学校行事や体調不良などで、利用が少ない日もあります。契約者数だけを見て安心するのではなく、実際の稼働率(実利用日数)を見ることが、正確な売上の把握につながります。
売上を日々確認する習慣の重要性
記事⑧でも触れたように、日々の利用者数を確認する習慣があるかどうかで、問題への気づきの早さが変わります。売上も同様に、月末にまとめて確認するのではなく、日々の積み上げとして把握しておくことで、早い段階で軌道修正ができます。
売上の波を理解しておく
長期休み期間や、学校行事が多い時期など、利用者数や稼働率には季節的な波があります。この波を理解せずに「今月は売上が少ない」と一喜一憂すると、本質的な問題を見誤ることがあります。年間を通じた傾向を把握しておくことが大切です。
売上だけでなく、その先にある利益も見る
売上が上がっていても、それに伴って人件費や経費も増えていれば、利益が増えているとは限りません。売上と費用の両方を見ながら、最終的にどれだけの利益が残っているかを確認する視点も重要です。
まとめ:売上は単一の数字ではなく、構造として見る
放デイの売上は、利用者数だけでなく、稼働率、季節変動、費用とのバランスなど、複数の要素から成り立っています。これらを構造として理解し、日々確認する習慣を持つことが、安定した経営につながります。
私自身は建築業を経営しながら、福祉未経験で放課後等デイサービスの運営を始めました。
開所後9ヶ月で黒字化を達成しています。
開業前に何を設計するべきか。なぜ利用者が集まるのか。なぜ職員が辞めないのか。実際の経験をもとにまとめています。
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