放課後等デイサービスの運営において、保護者から「ありがとう」と言われる事業所と、そうでない事業所があります。この差について、考えてみたいと思います。
「サービスを提供する」だけでは、感謝は生まれにくい
放デイは、制度に基づいたサービスです。決められた療育を、決められた時間提供する。これだけでも、事業として成立はします。
ただ、「サービスを提供している」という意識だけで運営していると、保護者にとっては「利用しているだけ」の関係になりがちです。感謝の気持ちは、サービスの提供量ではなく、別のところから生まれてくることが多いと感じています。
保護者が感謝を感じる瞬間
保護者から感謝の言葉をもらう場面を振り返ると、共通しているのは「自分(保護者)のことを、よく見てくれている」と感じられた瞬間です。
子どもの小さな変化に気づいて伝えてくれた、相談したことを覚えていて後日フォローしてくれた、忙しい中で大変だったろうと声をかけてくれた。こうした、サービスの範囲を超えた部分での関わりが、感謝につながっています。
「子どものため」と「保護者のため」は、別の視点
放デイの目的は、子どもの成長や自立を支援することです。これは大前提です。ただ、保護者自身も、悩みやストレスを抱えていることが多くあります。
子どもへの支援だけでなく、保護者自身に対しても、寄り添う姿勢を持てているかどうか。これが、保護者からの信頼や感謝につながる、見落とされやすい視点だと感じています。
感謝されることと、選ばれ続けることの関係
保護者から感謝されている事業所は、自然と、保護者から大切にされる関係になります。これは、利用継続率や、口コミの質にも影響します。
逆に、サービスとしての関係に留まっている事業所は、何か少しの不満や、より良い選択肢が見つかれば、簡単に他の事業所に移られてしまう可能性があります。感謝の有無は、関係の強さの違いとして表れます。
感謝は、狙って作るものではない
「感謝されるように頑張ろう」という意識だけでは、かえって不自然になることがあります。感謝は、日々の積み重ねの中で、自然に生まれてくるものです。
保護者の話をよく聞く、子どもの小さな変化に気づく、忙しい保護者の状況を想像する。こうした姿勢を、職員間でどう共有し、日々の対応に落とし込んでいくかが、結果として感謝につながっていきます。
まとめ:感謝は、関わり方の積み重ねから生まれる
保護者から感謝される事業所は、サービスを提供しているだけでなく、保護者自身にも寄り添う姿勢を持っています。この姿勢を、開業前からどう考え、職員間でどう共有していくかが、長く選ばれる事業所になるかどうかに関わってきます。
福祉経験ゼロからのスタートでしたが、開所1年半で定員10名に対して日平均12.2名を達成しました。
行政からの指摘事項も0件のまま、運営を続けています。
開業前に何を設計するべきか。なぜ利用者が集まるのか。なぜ職員が辞めないのか。実際の経験をもとにまとめています。
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