放課後等デイサービスの集客で広告費0円を実現する考え方

コラム

放課後等デイサービスの集客について調べると、「ブログを書く」「SNSを発信する」「ポスティングをする」といった方法が多く紹介されています。

これらは間違いではありません。ただ、私自身が開所から現在まで有料広告費0円で運営してきた経験から言うと、「集客方法」を探す前に、考えておくべきことがあります。


「集客」という言葉の落とし穴

集客と聞くと、外部から人を呼び込むイメージを持つ方が多いと思います。広告を出す、SNSで発信する、チラシを配る。こうした「攻め」の施策をイメージしやすいです。

ただ、放デイにおける集客は、一般的な店舗ビジネスとは少し違います。保護者は「自分の子どもを預ける場所」を選びます。その選択は、広告の見栄えだけで決まるものではありません。

むしろ、広告に力を入れる前に、「来てくれた人にどう感じてもらうか」が整っていないと、広告費が無駄になってしまうことがあります。


広告を出しても利用者が増えない事業所

実際に、広告費をかけているのに利用者が増えない、という相談を聞くことがあります。多くの場合、見学や問い合わせは来ているのに、そこから契約につながっていない、というケースです。

これは「広告が悪い」のではなく、広告で集めた見込みの保護者が、見学時に「ここに決めよう」と思える状態になっていない、ということです。

広告費をかければかけるほど、この「決まらない見学」が増えていきます。結果として、広告費だけが積み上がっていきます。


口コミ・紹介で増える事業所との違い

一方で、有料広告費0円のまま利用者が増えていく事業所もあります。私自身の事業所もそうです。

この差は、運が良いとか、立地が良いとかではありません。「見学に来た保護者が、別の保護者に話したくなるかどうか」「相談支援員が、安心して紹介できるかどうか」という部分が、開業前から設計されているかどうかの差です。

口コミや紹介は、こちらから働きかけるものではなく、結果として「発生する」ものです。発生させるための土台を作っておくかどうかが、集客の本質的な差になります。


「集客方法」を探す前に放置されがちなこと

集客がうまくいかない事業所の多くは、外向きの施策を増やそうとします。新しいSNSを始める、別の広告媒体を試す、紙のチラシを増やす。

ただ、その前に確認すべきことがあります。今、見学に来てくれている人に対して、自分たちは何を伝えられているか。今、利用してくれている保護者は、なぜ通い続けてくれているのか。

この問いに答えられない状態で、新しい集客方法を試しても、結果は大きく変わりません。土台が整っていない上に、新しい施策を積んでも、効果は限定的です。


放置すると、どうなるか

集客の土台が整っていない状態が続くと、定員割れが長期化します。定員割れが長期化すると、固定費の負担が重くなり、資金繰りが苦しくなります。

さらに、利用者数が増えない状態が続くと、職員の採用にも影響します。「利用者が少ない事業所」という印象は、求人にも影響することがあります。集客の問題は、採用の問題にもつながっていきます。


まとめ:集客の前に、選ばれる土台を作る

放デイの集客は、広告の出し方やSNSの使い方といった「手段」の話ではありません。見学に来た保護者が「ここに決めたい」と思えるかどうか、相談支援員が安心して紹介できるかどうか。この土台をどう作るかが本質です。

私自身、この土台を開業前から設計したことが、有料広告費0円のまま定員超えを実現できた理由だと感じています。


福祉経験ゼロ。建築業から参入。
それでも開所後9ヶ月で黒字化。開所1年半で定員超えを実現した放デイ経営の記録。

開業前に何を設計するべきか。なぜ利用者が集まるのか。なぜ職員が辞めないのか。実際の経験をもとにまとめています。

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