放課後等デイサービスは福祉未経験でも参入できるか

コラム

放課後等デイサービスの運営者には、福祉業界出身の方だけでなく、建築業、不動産業、飲食業、士業など、様々な業種から参入した経営者がいます。

「福祉未経験での参入」について、どう考えるべきか。私自身の経験も踏まえて書いてみます。


「福祉未経験」は不利なのか

福祉の現場経験がないまま参入することに対して、不安を感じる方は多いと思います。療育の専門知識がない、福祉制度に詳しくない。こうした不安は、自然なものです。

一方で、運営していく中で感じるのは、「福祉の専門知識」と「事業の運営」は、重なる部分もありますが、別のスキルだということです。療育の専門性は、資格を持つ職員が担うことができます。経営者に求められるのは、その専門性が発揮される「場」を、どう作るかという部分です。


他業種出身者が持っている視点

他業種で経営をしてきた方は、採用、集客、情報発信、組織運営といった、事業を回す上での基本的な視点を持っています。これらは、福祉業界に限らず、どんな事業にも必要な要素です。

福祉業界の中だけで運営を見てきた方にとっては当たり前ではないことが、他業種出身者にとっては「当然やるべきこと」として見えることがあります。逆に、福祉業界の中で当然とされていることが、他業種出身者には「なぜそうなっているのか」と疑問に感じられることもあります。この視点の違いは、運営において、プラスにもマイナスにもなり得ます。


「分からないこと」をどう扱うか

福祉未経験で参入する場合、分からないことは当然出てきます。指定申請の手続き、加算の仕組み、療育の専門的な内容など。

これらに対して、「自分で全部理解しなければ」と抱え込むのか、「専門家や専門職員に任せる部分」と「経営者として考える部分」を分けるのか。この向き合い方によって、開業準備の進み方は変わります。経営者が全てを抱え込もうとすると、開業準備に時間がかかりすぎることがあります。


福祉未経験者が向き合うべき本当の課題

福祉未経験での参入において、本当に向き合うべき課題は、「福祉の専門知識を身につけること」ではなく、「専門性を持つ職員が活躍できる環境を、経営者としてどう作るか」という部分だと感じています。

採用、内装、情報発信、保護者対応の方針。これらは、福祉の専門知識がなくても、経営者として考えることができる部分です。むしろ、他業種での経験が活きる部分でもあります。


まとめ:未経験は、参入を諦める理由にはならない

福祉未経験での参入には、不安が伴います。ただ、運営の中で必要とされることの多くは、福祉の専門知識ではなく、事業を運営する上での基本的な視点です。

私自身、建築業を経営しながら、福祉未経験で放課後等デイサービスに参入し、開所後9ヶ月で黒字化、開所1年半で定員超えを実現しました。福祉未経験であることは、参入を諦める理由にはならないと感じています。


建築業の経営者として、福祉未経験から放課後等デイサービスに参入しました。
開所から現在まで広告費0円、行政指摘0件で運営を続けています。

開業前に何を設計するべきか。なぜ利用者が集まるのか。なぜ職員が辞めないのか。実際の経験をもとにまとめています。

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