放課後等デイサービスは儲かる?黒字になる事業所とならない事業所の違い

放デイ経営設計

「放デイって、実際儲かるんですか?」

開業を検討している方から、こう聞かれることがあります。検索エンジンでもSNSでも、「放デイは儲かる」という言葉をよく見かけます。

結論から言えば、放課後等デイサービスは儲かる可能性のある事業です。ただし、「放デイだから儲かる」のではありません。儲かる事業所には、共通する経営設計があります。


多くの人は「制度が安定しているから儲かる」と考えます

放課後等デイサービスは、国の制度に基づいた事業です。利用者がいれば、報酬が入る仕組みになっています。この点だけ見ると、「儲かりそう」に見えるのは自然なことです。私自身、開業前はそう考えていました。

でも、実際に運営してみて気づいたことがあります。「制度が安定していること」と「自分の事業所が儲かること」は、別の話でした。


報酬が入るのは、利用者が来てくれた場合だけです

報酬が入るのは、定員に対してどれだけ利用者が埋まっているかにかかっています。「儲かる」という言葉だけを見て参入した経営者の多くが、ここで止まります。利用者が集まらなければ、報酬単価がいくら高くても、収益にはつながりません。


設計がないと、こうなります

利用者が集まらない。職員に余裕がなくなる。余裕がないから、良い療育ができなくなる。良い療育ができないから、保護者の口コミも増えない。口コミが増えないから、さらに利用者が集まらない。

この負のループに入ると、抜け出すのに時間がかかります。定員割れは、じわじわと経営を圧迫します。固定費(人件費・賃料・光熱費)は、利用者数に関係なく発生します。利用者が少ない状態が2〜3ヶ月続くと、運営が苦しくなり始めます。半年続けば、資金繰りに影響が出始める事業所も少なくありません。「儲かる」と思って始めたのに、毎月の資金繰りに追われる。これが、放デイ経営でよく起きている現実です。


試しに、考えてみてください

もし今、開業を考えているなら、「利用者はどうやって来るのか」「職員はどう定着するのか」「保護者にどう選ばれるのか」、この3つの問いに、今すぐ答えられますか。

すらすら答えられなかったとしたら、それは「儲かるかどうか」より先に、向き合うべき課題があるということです。


儲かる事業所と儲からない事業所を分けるもの

私が運営していて感じるのは、この差は「立地」や「資金力」ではないということです。開業前にどこまで経営を設計していたか。これが最も大きい差になります。

利用者がどうやって来るのか。職員がどう定着するのか。保護者にどう選ばれるのか。これらを開業前に考えていた事業所と、開業してから考え始める事業所では、最初の半年〜1年の動き方が全く違います。「儲かる」かどうかは、開業後に決まるのではなく、開業前にどこまで決めていたかで、ある程度予測がついてしまいます。


私は「放デイは儲かる」という言葉が好きではありません

その言葉だけを動機に参入した事業所が、保護者にも職員にも選ばれず、結果として定員割れのまま運営を続けている。あるいは数年で閉所しているケースを見てきました。

収益を考えることは、経営者として当然必要です。ただ、収益が先に来てしまうと、判断の順番がおかしくなります。保護者・子ども・職員を後回しにした事業所は、長く続きません。逆に、この順番を守った事業所は、結果として収益が安定します。


利用者が集まる理由も、職員が辞めない理由も、2店舗目を出せる理由も、それぞれ別の問題ではありません。私は、それらを一つの「経営設計」として考えています。内装、採用、情報発信、相談支援員との関係、保護者への向き合い方。これらを別々に考えるのではなく、一つの経営設計として組み立てました。

この経営設計を作るのは簡単ではありませんでした。何百時間もかけて試行錯誤し、記憶がゼロになっても再現できるものを目指しました。その結果、開所から現在まで有料広告費0円のまま、開所後9ヶ月で黒字化し、開所1年半で定員10名に対し日平均12.2名を達成しています。


「その経営設計って、どうやって作ればいいんだろう」そう思われた方もいるかもしれません。

私も最初からできたわけではありません。何百時間も試行錯誤したからこそ、同じ遠回りはしてほしくないと思っています。

私は、この一連の考え方を「経営設計」と呼んでいます。採用・教育・評価の土台になる考え方であり、日々の判断基準にもなり、結果として一つの仕組みとして機能しています。その過程で、マーケティングや心理学、組織づくりについても学び、本当に必要だった考え方だけを残しました。私が何百時間もかけて作り上げた経営設計を、そのまま一つにまとめています。

もし完成形を見ながら、自分の事業所に合わせて考えていきたいと思われた方は、一度内容をご覧ください。早く全体像を知るほど、試行錯誤する時間を減らせると思います。

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