放課後等デイサービスが潰れる理由|閉所する事業所に共通する流れ

放デイ経営設計

「放デイは制度に基づいた事業だから、そう簡単には潰れないだろう。」

開業を検討する多くの方が、こう考えます。


私も、放デイは安定した事業だと思っていました

報酬が制度で決まっている以上、大きく崩れることはないだろう。私自身、開業前はそう考えていました。

でも、実際に業界を見ていく中で気づいたことがあります。制度が安定していても、数年で閉所する事業所は、確かに存在していました。


潰れるのは、一つの大きな失敗が原因ではありません

閉所に至る事業所を見ていくと、共通しているのは「これが決定的な原因だった」という大きな失敗が一つあるわけではないということです。小さな設計不足が積み重なり、最後に資金が尽きる。これが、多くの閉所のパターンです。


潰れるまでの、実際の時間軸

利用者が、想定より集まらない。運転資金が、少しずつ減っていく。資金に余裕がなくなり、採用や職員教育への投資を止める。現場の余裕がなくなり、療育や保護者対応の質が落ちる。質が落ちたことで、さらに保護者から選ばれなくなる。利用者がさらに減る。そして、資金が尽きる。

この連鎖は、数ヶ月から、時には1〜2年かけて、静かに進んでいきます。途中で気づいて手を打てば止められますが、気づかないまま進むと、後戻りが難しくなります。


試しに、考えてみてください

今の資金計画で、もし利用者が想定より集まらない期間が続いたら、何ヶ月耐えられますか。具体的な数字で答えられますか。

この問いにすぐ答えられないなら、それは、潰れるまでの連鎖に気づく仕組みが、まだ整っていないということかもしれません。


潰れない事業所は、問題が起きないわけではありません

安定して運営を続けている事業所も、利用者が一時的に減ることや、職員が辞めることは経験しています。潰れる事業所と潰れない事業所の違いは、問題が起きるかどうかではなく、その問題に早く気づき、修正できるかどうかです。

「特に問題はない」まま定員割れが続いている事業所ほど、実は危険です。明確な問題がないからこそ、何を直せばいいのかが見えにくく、気づいたときには連鎖が進んでしまっていることがあります。


経営設計があると、連鎖を止められます

利用者数、資金の推移、職員の状態。これらを日々確認する習慣と、「どこまで悪化したら、何を見直すか」という判断基準を、開業前から持っておく必要があります。この判断基準があれば、問題が起きた後ではなく、問題が大きくなる前に動けます。

経営設計がなければ、連鎖が進んでいることに、気づくのが遅れます。


利用者が集まる理由も、職員が辞めない理由も、経営が苦しくなる理由も、そして潰れてしまう理由も、それぞれ別の問題ではありません。私は、それらを一つの「経営設計」として考えています。

私自身、この判断基準を、経営設計として開業前から整理していました。何百時間もかけて試行錯誤し、記憶がゼロになっても再現できるものを目指しました。その結果、開所から現在まで有料広告費0円のまま、開所後9ヶ月で黒字化し、開所1年半で定員10名に対し日平均12.2名を達成しています。


「その経営設計って、どうやって作ればいいんだろう」そう思われた方もいるかもしれません。

私も最初からできたわけではありません。何百時間も試行錯誤したからこそ、同じ遠回りはしてほしくないと思っています。

私は、この一連の考え方を「経営設計」と呼んでいます。採用・教育・評価の土台になる考え方であり、日々の判断基準にもなり、結果として一つの仕組みとして機能しています。その過程で、マーケティングや心理学、組織づくりについても学び、本当に必要だった考え方だけを残しました。私が何百時間もかけて作り上げた経営設計を、そのまま一つにまとめています。

もし完成形を見ながら、自分の事業所に合わせて考えていきたいと思われた方は、一度内容をご覧ください。早く全体像を知るほど、試行錯誤する時間を減らせると思います。

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